茨城大学 2019/02/17
投稿者:染谷正則
毎年恒例の、茨城大学理学部 田内広先生が主催されている「Quantum Medicine研究会」に参加してきました。田内先生にはDNA損傷修復のメカニズムで以前より共同研究をさせて頂いており、その縁で毎年参加し、公開シンポジウムでの講演をさせて頂いております。
新千歳空港から茨城空港までスカイマークの直行便があるため、水戸までのアクセスは比較的容易ですし、飛行機から歩いて空港を降りていくあたりは丘珠空港と似たようなのどかさがあります。
前日夜にいつも田内先生と研究のミーティングをするのですが、DNA損傷修復のマーカーであり、全身被ばく線量の推定にも使えるガンマH2AXフォーカスを簡便に測定できるキットが近々手に入るようになるとのお話を聞いたので、ぜひすぐに臨床応用したいと申し出をしました。個人の放射線感受性が簡便に測定できるようになれば、個人に合わせた線量増加・線量低減などによる「個別化放射線治療」の一助になると期待されます。
研究会では、「腫瘍免疫と放射線治療効果との関係」というテーマで、去年大学院を卒業した福島先生、土屋先生の研究内容をメインに発表してきました。腫瘍そのものの放射線感受性だけでなく、腫瘍を取り巻く微小環境が放射線の治療効果に強く影響している事が最近はトピックとなっており、その重要性を強く感じています。
2019年2月17日日曜日
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