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2020年2月22日土曜日

第4回放射線治療人工知能研究会

 シニア・レジデントの眞船です。古平毅先生の講演から5ヶ月、JASTROから3ヶ月が経ちました。この間に色々ありました。中古でゲーミングPC (Core i7 8700 + GeForce GTX 2080Ti) を自費で購入し、Ubuntu 18.04 + CUDA 10.2 + TensorFlow-gpuで深層学習環境を構築したり、QuPathで自動セルカウンターを動かしたり、Jupyter NotebookでPythonを学びながらサンプル解析し、Kaplan-Meier curveやbeeswarm plotを線形データで出力してみたり。実は当方、長らくMacユーザーで、Windows/Linuxマシンを買って動かすのは初めてだったので、インストール時のACPIエラーやUEFIといった基本的なところで躓いたりしました。(遠い昔、BIOSでデュアルブート設定した経験しかなかった) 要領を得なかった上に、日中はパッケージアーカイブのミラーサイトがとても重く、夜中にapt-getさせては早起きして調整、勤務中にapt-getさせては帰宅後に調整、という忍耐を要する生活を続けてました。

CUDA入れてDockerでコンテナ作りTensorFlow。…は?
正直、色々と分からないことも多いけれど、自己の経験から言うと、この手のものはとりあえず実践してみないと何も始まらない。深層学習についてあれこれとノイズを撒き散らす輩が多い昨今だが、実際に手を動かしてみるドクターはなかなかいない。そもそも研究熱心な若手がおらず、今更革新技術と向き合おうというベテランもいない。行き詰まった場合には、qiitaのような国内ブログやgithubといった海外フォーラムを当たっていくしかなく、とても孤独な戦いだ。まあ頑張るしかない。

 とりあえず、本気になればAI関係のことは大体やれそうだと分かったので、臨床をやりながら放射線生物学も勉強し、かつ、重回帰分析などの数学的なことも勉強しなければならない、という状況になった。話題豊富な画像解析にも興味はあるものの、本命である放射線治療において、hotな分野は何かを見計らうのに苦心しています。アイディアは色々あるが、独創的すぎてもよろしくない。放射線治療人工知能分野の流行りを掴めれば、と思っていたところ、教室長にこの学会への参加を勧めらた訳です。IVRローテーション中でしたが、チームの皆さんにお願いし、研究会に行かせて頂きました。ありがとうございました。

電気店のホテルから。かいじやNEXも往来する。
21日(金)の夜に移動し、相澤病院研修時代の同期と晩飯へ。γネイルぶち込みまくってるよ、という整形外科的な嘆きに励まされる。…ワイもradifocusぶち込みまくってるよ…。その後は、心の故郷・秋葉原に移動し、APAホテルにcheck in。総武本線を眺めながら起床し、朝から電気店を物色して回る。PCパーツの価格チェックと、トピックな商品の情報収集など。メイドなんぞ興味なし。あっち行ってくれ。

 良い時間になったところで品川駅まで移動する。天気も上向きで、暑くて上着を脱ぐくらい。東海大学の高輪(たかなわ)キャンパスに到着。医師は少なめで、物理士さんが多いみたいだ。研究会出席すると何か点数が付くらしく、人工知能にまったく興味がなさそうな、落ち着きのない場違いな人間も散見できた。

全員マスク着用で行われた。
講演は2つあり、1つ目は人工知能研究の問題点、論文の通し方など。具体的にはCTやMRIの画像読影や眼底所見の診断に関するものだった。放射線治療の話題はほとんどなかったと思う。2つ目の講演は数学的な内容で、異常検知の考え方、クラスタリングなど、大変勉強になるものであった。平均顔が希少な美男美女になるのはなぜか、球面集中現象で説明できる話はとても感心した。

 結局、放射線治療に関する具体的なディスカッションは何もできず、コロナの影響で交流会も中止、そのまま退散してきた。今回、研究会に参加した後で、深層学習の教科書とやらを買ってみた。今の自分なら、結構読み込めそうな気がする。研究会のおかげかもしれない。本来の目的は達成できなかったが、今後、様々な先生の助けを借りながら、なんとか道を切り開いて行こうと思う。

2020年2月15日土曜日

第73回北海道血管造影Interventional Radiology研究会

ホッホッホ(※実在の人物とは関係ありません)
シニア・レジデントの眞船です。IVRローテーション中ですが「研究好きなら演題2つくらい余裕でしょ」と廣川先生からドSなお達しを頂き、IVR研究会で発表してきました。「IVRはがんがん質問が飛んでくるから心しとけよHAHAHA」と煽られ、かなりビビりながら準備作業へ。直前になり、そんな自分に追い打ちをかけるかように廣川先生が「ちなみに当日オレ居ないから!よろしくっ!」と一言。マジかよ。自分も自分で、チーム内予行で「炎上希望です」と果敢に挑んだら、本当に火だるまにされました。ありがとうございました。直前まで齊藤先生にご指導を頂き、スライドのあちこちを修正しながら、結局ほぼ徹夜で会場入り。(←触れ込みに相当びびってる)

 場所はいつもの北海道大学学術交流会館。色々な学会や研究会で来たことはあったが、ここでIVRの発表をするとは思わなかった。初めのセッションを傍観していると、質問が左から右からたくさん飛んでいく。・・・確かに、今まで見てきたどの学会や研究会よりも質問が多い。だいたい、マイクスタンドへの歩み寄り方が機敏だし、興味深い演題では質問に列までできている。それを見て眠気が完全に吹っ飛び、セッション中に自分の発表の確認をしようとしたが、諸先生方の演題が面白くて準備に集中できない。これは僕が無知故にではあるが、例えば、難治性胆汁瘻に無水エタノールなどを注入してアブレーションすることを初めて知り、口を開けて聞き入ってしまった。ビビリな僕には考えもつかない治療戦略だと思う。

当日の写真がない。技術で創造するしかない。
僕の演題は外傷性遅発性血胸と、CVカテーテル挿入時動脈誤穿刺の症例提示で、いわゆる「若干の文献的考察を加え」、5分で発表させて頂いた。いざ始まるとすべてが一瞬だったが、やはり、大勢の前で発表するというのは大変気持ちの良いものでした。科内炎上の甲斐あって、質問にも概ね答えることができました。途中、齊藤先生の助け船を頂く場面もありました。ありがとうございました。

 最後は、NBCAに関するシンポジウムが開かれた。使い方のコツや合併症に関するディスカッションなど、話題は多岐に。諸先生方が様々なことに悩みながら、工夫を凝らして使っているということが伝わり、大変勉強になりました。

 すべての発表が終わり、奥田先生に晩御飯と日本酒を奢って頂きました。ご馳走様でした。IVRチームすべての先生には、このような機会を与えて頂いたこと、時間を割いて御指導に当たって頂いたことに、心から感謝致します。また発表する機会がありましたらよろしくお願い致します。

 次はいよいよ、放射線治療人工知能学会です。僕がずっと行ってみたかった学会です。またブログを更新します。

2019年11月23日土曜日

JASTRO第32回学術大会②

謎の構造物。昇降式可動橋か何かですか。
シニア・レジデントの眞船です。

 学会3日目は昨日と打って変わって快晴に。この日の目玉は特別企画3『近未来の放射線治療 -AIとともに』でした。内容は多岐に渡っていて、案内ロボットから治療計画支援まで合計6つの演題がありました。各演題に入る前にちょっとしたオープニングがあり、少し凝ったスライドショーが流れ雰囲気はばっちり、という感じ。しかしこの企画は、具体性のある内容は少なめで、深層学習の可能性や誤解、導入のアドバイス等についてざっくりと言及するものが多く、正直、拍子抜けしてしまった。

 要望演題6『AI/Radiomics・ビックデータ』のセッションの方が、いくつか興味そそられる内容があった。例えば、画像特徴の視覚化にヒートマップを用いている発表が面白かった。後で調べてみたが、これはCAM; class activation mappingというらしい。自分も画像解析したら是非実装してみようと思う。

閉会式の様子。来年はオリンピックとJASTROが札幌に来る。
講演42『AI/Radiomics・ビックデータ』も見てみたが、演題の論点を理解し有意義な議論をできるようにするには、かなり基礎的な勉強が必要だと感じた。要は技術的なことよりも、数学や統計、解析学の理解だ。例えばある演題の質疑で「データの水増し」の意図を汲み取れていないと感じさせる質問があり、ちょっと変な空気になる場面があった。水増し(data augmentation)を行う本来の目的は実に単純で、ロバスト性(=画像のノイズに対する耐性)を高めたいからに尽きる。ただ、この「水増し」という日本語が与えるイメージがよろしくなく、悪い方に誤解を招いたと察する。しかしながら他のブログでも言われているように、水増しとは水を加えてかさ増しすることであって、勝手に具を入れるわけでないのだから、核心を突いた名訳だと僕も思う。

 水増しを巡る水掛け論は、今後もまだまだ続くと予想します。

ランチョンセミナーは、日本泌尿器内視鏡学会総会と合同で開催した、有明病院の吉岡靖生先生のハイドロゲルスペーサーのお話が大変面白かったです。アンカー挿入を局所麻酔でやるかどうかについては当科でも議論したことがあったので、今後の診療の参考にしたいと思いました。

  他、放射線防護や医療倫理などの講習も受け、JASTROは無事終わりました。来年は札幌で開催です。それまでにパワーアップしたいと思います。
最後は行けるところまで普通列車で帰りました。古見(こみ)駅にて。

2019年11月22日金曜日

JASTRO第32回学術大会①

 シニア・レジデントの眞船です。2019年11月21日から名古屋国際会議場で行われたJASTRO第32回学術大会学会に行ってきました。大学ではIVRのローテーション中でしたが、チームの先生方からの応援も頂き、お陰様でJASTROに初めて参加することができました。(諸先生方、ありがとうございました)

名鉄の色は名古屋の色。
22日(金)早朝に札幌を発ち、学会2日目のランチョンセミナーに滑り込むつもりで名古屋入り。札幌は晴れていましたが、名古屋の天気は下り坂で今にも雨が降りそう。引っ張られるように気持ちも少しどんよりしていると、明るい朱色の名鉄が僕を出迎えてくれた。如何にも名古屋に来たな、という感じがしてきて、大変元気が出た。

 会場に到着すると、既に意味不明な行列があちこちに生じていて、前売り券がああだこうだと騒いでいる。休日早朝のパチンコ行列かバーゲンセールと錯視してしまう。YouTubeでどこでも何でも観れる時代に、目の前でやっている希望の演題を気軽に拝聴できないとは一体。
この外観で国際会議場と名乗る謎施設。ハリボテ感。
ランチョンセミナーは、イタリアのから来日されたNiccolò Levra先生のお話を聞くことに。内容はMR-Linacを用いた精密照射についてであったが、自己紹介の部分に気を取られて途中から話が頭に入ってこない。この方、イタリアのNegrar(ネグラール)から来られたようなのだが、この丁度2ヶ月前、なんと僕はまさにそのNegrarを自転車で走っていた(笑)。そんな偶然ってあんの!?
ガルダ湖の湖畔で (2019年9月撮影)
当方、根っからのグランツール好きであるが、今年の9月に夏休みを頂き、以前からの夢だったイタリア最高峰の山岳地帯、Dolomiti(ドロミーティ)へ出かけていました。ミーハーどもで溢れる水の都なんぞ目もくれずに反対方向の列車に飛び乗り、Verona(ヴェローナ)という中核都市で下車して進発した街が、まさにNegrar。そのままLago di Garda(ガルダ湖)に入り、徐々に北上しながら険しいイタリア北部を堪能していったのでした。
 僕の感想はただ一つ。あんな美しい田舎にMR-Linacだと!? なんて贅沢な。ワタシ軽井沢デ放射線治療ヤテマス、イイデショ〜、と言われたような気分だ。しかもこんな複雑な気分で居るのは、恐らく、この会場で僕ひとりしかいない。芸術と愛で生きるお国柄には参る。嫉妬心しか残らなかった。

 次はInternational Sessionを聞きに行った。色々な発表があり、一言でまとめるのは難しいが、最も魅力的なプレゼンテーションをしてくれたのは、MD Andersonから来日したChad Tang先生だった。質疑への回答も端的でとても分かりやすかった。発表後、たまたま廊下で会ったので少し立ち話してみたが、余談の中で同い年であるが判明し、最後は「お互い頑張ろうぜヨーメーンwww HAHAHA!」となって笑えた。そうですね、僕も頑張らねばいけません。

 示説発表を見に行こうとしていると、なんと、以前当科でお仕事されていた征矢野先生に出くわす。懐かしすぎて泣ける。互いの近況を報告し合い、愚痴を少し、夢を少し。

 肝心のポスターはどうだったのかというと、深層学習関係はかなり少なめ。しかしこれはこれで発表者と聴衆の距離が近く、普段はなかなか聞きにくい、地味な(技術的な)質問を投げかけられそう。フレームワークが上手く動いてくれない、画像変換が上手くいかない、等と立ち話。この世界を走り始めた自分にとって非常にありがたいアドバイスを多数頂き、大変参考になりました。

 本日の学会はこれで終了。夜は当科と旭川医大で集まり、皆さんで一緒に飲みました。
誰の発案か知らないが、名古屋のど真ん中で博多料理。

2019年11月1日金曜日

第57回日本癌治療学会に参加してきました

10月24日~26日にかけて、福岡国際会議場・マリンメッセ福岡・福岡サンパレスの3会場で行われた、第57回日本癌治療学会に参加してきました。

腫瘍横断的なゲノム医療の最先端の情報を収集し、また腫瘍免疫関連とリキッドバイオプシーに関する発表を多く聴講し、当講座のこれからの臨床・研究に関係する多くのアイデアを得る事ができたと思います。

学会は口演だけでも18会場に分かれて、臓器別に同時進行するため、自分が聴講したいセッションが重複する事がしばしばあり、例えば膵癌・食道癌・腫瘍免疫など、聞きたい演題の時間帯に合わせてピンポイントで各会場を走り回る、という事もありました。
ただ、学会場の端から端まで、走っても10分はかかるのではという会場の広さであり、聞きに行くのをあきらめたものもありました。
来年こそは演題発表を用意してまた参加したいと思った次第です。

最後の写真は帰りの福岡空港で食べた一蘭のとんこつラーメンです。今度札幌にも支店ができるそうですよ。


2019年4月11日木曜日

JRC2019②

パシフィコ横浜 2019/04/11-14
投稿者:坂田耕一  

 4月11日から14日に、横浜パシィフィコで開催された日本医学放射線学会総会に、参加してきました。

 日本医学放射線学会には、私のような放射線治療医の他に、放射線診断医が参加します。今年の日本医学放射線学会総会は、大変多くのAI(人工知能)のシンポジウムが、開催されていましたが、どの会場も添付の写真のように、超満員でした。今後の医療に、AI(人工知能)が応用され、私達医師の仕事も大きく変革されますが、まずは、AIの応用が画像診断への領域で考えられている背景のためと考えられます。どのAI(人工知能)のシンポジウムも超満員で、入場できない人が多数でした。私の専門である放射線治療の領域でも、AIの放射線治療計画への応用が期待され、私達の仕事の手助けをしてくれることを期待しています。

 また、放射線治療は、免疫チェックポイント阻害薬との併用で、照射している部位以外にも治療効果が及ぶことが期待されており(アブスコパル効果といいます)、この分野の今後の進展もとても楽しみです。

JRC2019①

パシフィコ横浜 2019/04/11-14
投稿者:染谷正則 

 今回は、自分の学会発表および講習会受講、JASTROの広報委員会活動、膵癌ガイドライン改訂委員会の活動などを兼ねて、3泊4日で横浜に行ってまいりました。

 自分の発表は「当院で腔内照射を施行した子宮頸癌の線量解析」という事で、2010~2015年にかけてRALS腔内照射を行った症例を遡及的に線量分布の解析を行い、通常のタンデム+オボイドでカバーしきれないサイズの大きな腫瘍に対しては、線量分布を改善する工夫が必要である事を報告しました。ポスターセッションでの発表でしたが、事前にCyposの方で3件、当日の発表でも座長からいくつかの質問を頂き、まだ全国でも画像誘導下小線源治療(IGBT)として組織内照射を併用・導入している施設は少なく、どのような症例に対して組織内照射を追加すべきか、当講座としても積極的に取り組まなければ行けない検討課題であると痛感しました。

 朝8時からの必須講習会参加と、その前のランチョンセミナーの整理券配布に備えて7時20分くらいには会場に行ったのですが、整理券を取るのに約15分、講習会の入場・退場に約10分かかり、ずいぶん並ぶ事が多い印象でした。放射線治療関係のシンポジウムも本会場・サテライト会場いずれも立ち見であり、途中の入退室が制限されているためか、サテライト会場では地面に座り込んで2時間の会議を聴講する姿も散見されました、、、

 夜は、膵癌ガイドライン改訂委員会の放射線治療部門のメンバーが集まって中華街でミーティングを行う「酔眼研究会」が行われました。おいしいフカヒレ料理を食べつつ、化学放射線療法の立ち位置についての熱い議論が行われました。

 朝から晩まで充実したイベントが続く3日間でしたが、今後の診療や研究のヒントを多く得た充実した学会でした。

2019年2月17日日曜日

第12回Quantum Medicine研究会

茨城大学 2019/02/17
投稿者:染谷正則 

 毎年恒例の、茨城大学理学部 田内広先生が主催されている「Quantum Medicine研究会」に参加してきました。田内先生にはDNA損傷修復のメカニズムで以前より共同研究をさせて頂いており、その縁で毎年参加し、公開シンポジウムでの講演をさせて頂いております。

 新千歳空港から茨城空港までスカイマークの直行便があるため、水戸までのアクセスは比較的容易ですし、飛行機から歩いて空港を降りていくあたりは丘珠空港と似たようなのどかさがあります。

 前日夜にいつも田内先生と研究のミーティングをするのですが、DNA損傷修復のマーカーであり、全身被ばく線量の推定にも使えるガンマH2AXフォーカスを簡便に測定できるキットが近々手に入るようになるとのお話を聞いたので、ぜひすぐに臨床応用したいと申し出をしました。個人の放射線感受性が簡便に測定できるようになれば、個人に合わせた線量増加・線量低減などによる「個別化放射線治療」の一助になると期待されます。

 研究会では、「腫瘍免疫と放射線治療効果との関係」というテーマで、去年大学院を卒業した福島先生、土屋先生の研究内容をメインに発表してきました。腫瘍そのものの放射線感受性だけでなく、腫瘍を取り巻く微小環境が放射線の治療効果に強く影響している事が最近はトピックとなっており、その重要性を強く感じています。

 今後も、基礎研究をやっている理系の先生方との共同研究は重要になると考えていますので、来年もここで発表できるよう、当講座での研究を続けていきたいと思います。



2018年10月11日木曜日

JASTRO第31回学術大会

国立京都国際会館 2018/10/11-13
投稿者:坂田耕一 

 京都での日本放射線腫瘍学会総会(JASTRO)に出席しました(写真は、定番の京都タワーと、学会場の国立京都国際会館)。京都は思いの外、涼しく、朝方は冷えて、眼が覚めるほどでした。

 日本放射線腫瘍学会は、私達、放射線治療医にとり、最重要な学会です。今年のJASTRO総会は、専門医制度が変更されて影響が顕著で、専門医取得や更新に必要な講演には多数の人が集まっており、専門医取得に関係ない口演は少数の参加者しかいない状況でした。

 放射線治療は、癌治療の大きな柱ですが、他の柱である外科療法や化学療法の学会に比べ、腫瘍免疫のセッションや基礎研究の演題発表が少ない印象でした。当科としても、来年の日本医学放射線学会総会やJASTRO総会では、大学院生の研究成果を発表したいと考えています。

 しかし、JASTRO総会は、今回が第30回ですが、第2回から(ひょっとして初回から?、記憶が定かではありません)参加している私としては、放射線治療医が増え、若手医師が増えたことが実感されます。しかし、現在でも放射線治療医が医師の約300人に1人しかいない現状で、少しでも学生に、放射線治療の魅力をアピールして、仲間を増やしたいと思います。

2018年6月22日金曜日

小線源治療部会第20回学術大会

つくば国際会議場 2018/06/22-23
投稿者:後町俊夫

 2018年6月22,23日につくば国際会議場で開催された第20回小線源治療部会に参加しましたので、報告させていただきます。

 現在自分も関わらせて頂いている、前立腺癌に関するセッションでのトピックスとしては、一般的なwhole gland therapyからfocal therapyに対する各modalityのスペシャリストの先生方の討論が非常に興味深いものでした。

 また、初回治療のみならずsalvage therapyを積極的に行なっている施設の治療成績も良好な成績が得られているようで、当科でも類似した症例があったことからとても励みになりました。前立腺癌の治療modalityとして手術・放射線治療共に劇的な進歩を遂げた現状では、ともすれば症例の取り合いとも言える状況となってしまっています。放射線治療領域でも今年度から陽子線が保険適応となったことで、各施設間での競争がますます激化するのではないかとも危惧してしまいます。その中でsalvageとしてのfocal therapyは他のmodalityには強みがあり、様々な課題(診断法、治療タイミング、治療範囲、処方線量など)はあるものの今後も期待できる話題でした。

 婦人科領域ではIGBT、特に難症例に対するhybrid(HBT)や組織内(ISBT)に関して良好な治療成績と普及の難しさについて活発な議論がなされていました。
 最近では国内でもIGBTの普及率が60-70%程度とのお話がある一方で、医師の技術的継承や施設管理上の問題から日米共に小線源治療が可能な施設が減少傾向にある、との残念なニュースもありました。
技術的な問題としては日々の臨床における鍛錬に邁進し、症例数に関しては他診療科や関連施設との連携を密にする重要性を改めて認識した次第です。

 今回の教育講演の中では、麻酔科の先生から鎮静・鎮痛に関してのレクチャーが目玉でした。普段あまり勉強することの少ない鎮静剤や鎮痛剤に関する知識の復習やトラブル時の対応など、非常に勉強になりました。内視鏡検査などの他領域でも鎮静に関する指針が作成されていることもあり、放射線治療領域でも同様にワーキンググループが指針を作成されているとのことでした。

 総じてどのセッションも自分にとって大変参考になった一方で、臨床の面でも研究の面でも色々考えさせられる課題も多い機会となりました。平日からの開催でもあり、金曜日の業務は諸先生方のご面倒をおかけしてしまうこととなってしまったのが恐縮ではございましたが、今回の機会を糧に今後の診療・研究をより良いものにできるよう精進致します。

2018年5月31日木曜日

第47回IVR学会総会 (JSIR & ISIR 2018) ④

グランドニッコー東京 台場 2018/05/31-6/2
投稿者:廣川直樹 

 JSIR & ISIR 2018(2018/5/31-6/2:Tokyo)に参加させていただきました。3年に一度のIVR学会の国際学会です。今回の目的はIVR分野での最新知見を学ぶことと、当科で行っているコイルの物理実験の結果を奥田先生がOralでの発表を見届けることでした。

 奥田先生の発表内容は、目を向けるIRistがいない特殊な分野で、動脈瘤が再発しないためのコイリングには、Frameコイルの物理的強度が重要であることを示したものです。このことに目を向けるメーカーがなくなってきていることを危惧していることを強調する報告でした。奥田先生は、座長の質問にも会場を笑わせつつ答えるという高度な技を示したほど、立派にこなしてくれました。奥田先生、お疲れさまでした。

 今回も多くの分野で勉強させていただきました。特に、救急分野ではIVRの役割が増してきていることを再確認しましたが、人員、システムが充実しなければ、近いようで遠い理想として捉えました。この意味で、今回のtrauma IRシンポジウムの内容に羨望と懐疑の念が芽生えました。私の周りの現実世界ではそう簡単ではありません。札幌という都会でさえも、です。我々もご多分に漏れず、時間外オンコールが多くあります。システム整備や人員は不十分ですし、不確実で曖昧な適応によりIVRショッピングがある一方で、理想を追い求める過大評価IVRがあったりします。

 こちら側からで恐縮ですが、「患者を助けるという幸せ」にかかわれる機会をいただきありがたく感じています。一方で、当科にはIVR専門医2名+修行者1名しかいません。少人数の小人が責任感という道具だけで大きな大切な荷物を背負っていますが、その重さからいつ倒れてしまうかわかりません。だからこそ、こちら側でのちょっとしたマネージメントが必要になります。我々の責務として、責任感ある小人であるIRistを育成することに専念していますし、これからも増やしていくことに、いつもアンテナを張っています。持続可能なためにはそれだけでなく、病院全体のご理解とご協力で、人員増員、システム化、機器整備などにより、大きな荷物を少しでも引き上げて重圧を軽減しくれることを望みます。一方で、下支えである小さな多くのご協力が多大な助けになります。患者を目の当たりにする担当医への共感を大事にする一方で、不確実な適応を一定化し曖昧さをなくすことだったり、看護師・MEがいない中での手技、準備から撤収まで最初から最後までIRistに任されている現実では、安全性と持続可能性に問題が生じるでしょう(当院には大学病院で唯一、放射線部門付きの看護師・MEがいません)。

 そうはいっても、チームの先生方にはいつもご協力いただいています。さらには、当科の放射線治療の先生方にも、当直時はじめ多大なご協力をいただいております。持続可能なシステム作りにいつも頭を悩ませている中でのご協力に感謝いたします。ありがとうございます。

 話がそれてすみません。この機会にこの場をお借りして危機感を吐露してしまいました。とにかく、いい意味でも悪い意味でも気持ちが揺さぶられる学会だったと思います。参加させていただきありがとうございました。お留守番の小塚先生、ありがとうございました。

第47回IVR学会総会 (JSIR & ISIR 2018) ③

グランドニッコー東京 台場 2018/05/31-6/2
投稿者:斎藤正人 

 2018年5月31日~6月2日に開催された日本IVR学会総会(JSIR)に参加させていただきました。また今回は、IR国際シンポジウム(ISIR)もかねており、ほぼすべて英語の発表で刺激的でした。英語で準備し発表し、かつ質疑も流暢に答えられている先生は、純粋にすごいなと感じた次第です。私自身は、デジタルポスターでのエントリーであり、当日はとくに口演することはなかったのですが、英語でのスライド作成は苦戦しておりました。演題登録に至り、廣川先生にはたくさんご指導いただき感謝申し上げる次第です。

 学会では、奥田先生の発表のほか、HCC診療、外傷IVR、産科IVRなど日常診療に関係する内容を拝聴しました。多くの興味深い内容が多かったですが、ここでは、HCC診療とくにTACEに関してのことを書かせていただきます。Safety marginを考慮した(適度な)ultraselective TACEの趣旨の口演が多かったです。また、近年のAIの発達による責任血管同定のガイド技術に関連する内容も多かったように思います。

 近年、HCCに対しては、ソラフェニブ以外にレゴラフェニブ、レンバチニブなどの分子標的薬が適応となり、他施設でもTACEの件数は減少傾向のようです。今後は(すでにそうかもしれませんが)、PVTTへの制御が求められる症例、RFAが難しい病変、多発病変など症例がより限定的になることが予想されます。分子標的治療導入を残すという点で、いかに肝機能を損なわないように治療するかは、強く求められる前提条件と思います。B-TACEを考案された、入江先生がもうリピオドールを使用したTACEを行っていないということは、大変衝撃的でありました。またそれと同時に、RFAをもっとつきつめて行っていくことも重要と実感いたしました。US機器やアプリケーションも進歩している中、Fusion imageやNeedle navigationなど支援技術も熟知・習熟するべきことと思います。

 IVR診療に関係する分野は、全身多臓器が対象で、幅広い解剖や病態知識、最近の治療トレンドまで常日頃updateしなければなりません。探求すべきところは尽きることなく、大変な部分もありますが、それが面白みでもあります。

 明日からの診療にまた気を引き締めて精進しなければならないと思わされた次第でした。

第47回IVR学会総会 (JSIR & ISIR 2018) ②

グランドニッコー東京 台場 2018/05/31-6/2
投稿者:奥田洋輝 

 4月の日本医学放射線学会に引き続き、5月末に第47回IVR学会総会に参加してきました。開催場所はお台場で交通の便よく、ゆりかもめを利用したためウォーターフロントの展望を楽しみながら会場に向かいました。

 ただ今回、国際シンポジウムも合同で開催しているためかスライド作成、発表、質疑応答すべて英語で行わなくてはならず、英語が苦手な私にとって正直ハードルが高く感じました(廣川先生には時間のない中、何度も校正いただき本当にお世話になりました)。実際会場からの質問も普段より不活発であったと思います。とはいえ、多くの発表者は流ちょうな英語で発表・応答しており刺激をうけました。いずれ翻訳ソフトが発達し英語を勉強しなくてもよい時代がくるとはいっていますが、少なくとも私が医者として働いているうちは自力を上げなくてはいけないようです。

 プログラムで印象的であったのは日本医科大学や藤田保健衛生大学病院の救急医が招待され「IVR医に知ってほしいこと」をタイトルにセミナーがあったことです。札幌医科大学も三次救急であり救急部から緊急の止血依頼がくることがしばしばあります。他院の救急部の先生方がどのように考えているのか、IVRに対する率直な要望なども聞くことができて参考になりました。当院の救急部の先生方とも効率のよいシステムづくりができればと思います。

第47回IVR学会総会 (JSIR & ISIR2018) ①

グランドニッコー東京 台場 2018/05/31-6/2
投稿者:大谷緋美 

 2018年5月31日~6月2日に東京・お台場で開催された第47回IVR学会総会に出席させて頂きました。今回が初めてのIVR学会総会であり、出発の数日前からタイムテーブルを眺めてはどのセッションを聴講しようかとあれこれ考えながら準備していました。普段何度となく訪れている東京ではありますが、お台場はこれまで行く機会がほとんどなかったためちょっとした観光気分を味わうこともできました。

 学会会場は決して広くはありませんでしたが、たくさんの参加者で大変賑わっていました。私は、日頃大学で関わらせて頂く機会の多いHCCの治療や救急領域のセッションを中心に聴講させて頂きました。救急の先生方が講演してくださったセッションでは、外傷IVRでピットフォールとなる点や救急医がIVR医に求めることなどを知ることができました。このセッションの会場は多数の立ち見が出るほどの人気で、救急領域のIVRへの関心度の高さがうかがえました。今後、今回とは逆に救急の学会でIVR医が講演をするという計画もあるそうで、外傷IVRにおいては救急医とIVR医が良好な協力関係のもとにそれぞれの専門性を最大限に発揮することが非常に重要であるのだと改めて感じました。この他、膵癌に対する経皮的膵灌流法(現時点では動物実験の段階であるということでしたが)や、副腎腫瘍に対する経静脈的RFAについての発表は、IVR治療の新たな可能性を肌で感じることができ、大変興味深かったです。

 また、今年度はISIR同時開催であったため、ほぼ全てのセッションで質疑応答まで英語での発表でした。初めは少しギョッとしたものの、国内の先生方が非常に流暢な英語で発表や座長をされているのを目の当たりにし、「いつかこの学会で発表する機会が頂けた時には、こんな風にカッコよく英語を話したい…」と、IVRとは別の新たな目標がうまれました。

 IVRの勉強を始めてまだまだ日が浅い私にとっては大変難しい内容も多かったですが、この度の総会で学んだこと、感じたことを忘れずにこれからも精進していきたいと思います。

2018年4月13日金曜日

JRC2018③

パシフィコ横浜 2018/04/12-15
投稿者:坂田耕一

 第77回日本医学放射線学会総会参加記2018年4月13日から15日まで横浜パシフィコで開催された「日本医学放射線学会総会」に出席してきました。この学会は、放射線治療医、IVR医、放射線診断医が対象の学会です。私のような放射線治療医は、どちらかというと、秋に開催される日本放射線腫瘍学会(JASTRO)に参加することが多い傾向があります。しかし、放射線診断の最近の進歩をフォローしたり、機器展で展示される放射線機器の進歩を知るのには、とても良い機会です。

 写真は、「放射線科と人工知能」というシンポジウム会場の入り口です。これに参加するのを楽しみにしていたのですが、写真のように超満員で、会場に入ることが出来ませんでした。私は、30年以上、この学会に参加していますが、会場に入れなかったのは初めてです。

 近い将来、人工知能が放射線医学を大きく変化させると感じている放射線医学関係者が急激に増えていることを示しています。ちなみに、昨年の学会では、「人工知能」と名前がついたシンポジウムはなかったと記憶しています。今後の放射線医学の発展がとても楽しみです。

JRC2018②

パシフィコ横浜 2018/04/12-15
投稿者:廣川直樹 

 JRS2018 (会期; 2018年4月12日‐15日)に参加してきました。

 この度は放射線科専門医制度認定指導者更新のための講習会の参加がメインでした。さらには、この4月から放射線科専門医認定(1階部分)が日本専門医機構の認定に移行したため、学会認定とのかかわりを深く知る目的もありました。結果的には親方が2者になる複雑さを感じた次第です(詳細は後ほど示します)。

 さて、いつもは木曜日の午後からさびしくポツンと始まるIVRの一般演題セッションが今回はありませんでした。このため、木曜日はCyPosでIVRの勉強をさせていただきました。かねてからIVR時の鎮静にミダゾラムを使用しているのですが、デクスメデトミジンへの変更を考えていたところ、その利便性と安全性を確認させていただけた発表がありました。当科での導入に大いに参考にさせていただきます。ありがとうございました。また、その他には、胸部診断のセッション、診断ピットフォールのシンポジウム、AIのランチョンなど参加させていただきましたが、富士通のAIランチョンは立ち見が多く盛況でした。富士通は解剖解析がほぼ出来上がり、診療ワークフローの手助けはもうできていることを強調しておりましたし、更には、診断への応用に近づいているという力強い言及もありました。自動レポートもそう遠くない速さで進歩しているようですが、日本が取り残されている感も否めないとのことです。

 最後に専門医制度についてです。

 放射線専門医(2階建ての1階部分)が機構認定に移行されたため、専門医受験や更新時に必要な認定された講習会が機構と学会で区別されていました。1階部分の更新のためには、機構認定の講習会の単位を満たすことが必要ですし、サブスペシャリティーである2階部分の更新には、学会認定の講習会を受けなければならず複雑です。今までは、2階部分のサブスペシャリティー更新時に、1階部分の更新は自動でついてきましたが、本年度以降は機構で5年ごとに更新される必要があります(それでも窓口は学会でいいそうです)。1階、2階が別親方でとなんともわかりづらいですし、機構からのお達しが朝令暮改となるため学会側も困っているようです。学会員に周知させてもすぐに決まりごとが変わることがあるとのことでした。ですので、学会としては1か月程度の周期で、JRS学会ホームページの専門医制度に関する項目を確認してくれとのことでした。おそらく我々でできることは指示があるように頻回の確認かもしれません。ちなみに、2階部分のサブスペシャリティーの更新が、今後学会から機構に移行するかは現時点では不明とのことでした。

 毎回この総会はIVRより主に診断の方を勉強させていただいております。放射線診断領域のレントゲン、CT、MRIに次ぐ、第4次革命と考えられるAIとかかわりを深く考えさせられました。“いい友達”としてAIとの共存が望まれますが、友達ではなく侵入者として考えている多くの方がいるのかもしれません。

JRC2018①

パシフィコ横浜 2018/04/12-15
投稿者:奥田洋輝 

 第77回日本医学放射線学会総会に参加してきました。放射線治療科・診断科医師だけでなく放射線に関わる技師を中心とした物理学会学術大会も合同で開催するため非常に参加者が多く、例年通りパシフィコ横浜という大きな箱での開催となりました。

 教育講演を中心に参加してきましたが、新規で得られる知識が多く未熟であることを実感しました。ただ、以前は興味をもてなかった当科では行っていない手技についても集中して勉強することができ、また、‘item’という総合国際展示にも足を運ぶ余裕が今年はありました。今回初めてitemに参加しましたがこちらも非常に盛況で会場を埋め尽くさんばかりでした。各メーカーからCT、MRIやangio装置が出展され、PACSなどのシステムや放射線防護板まで最新機器の展示が行われていました。

 もともと放射線科は機械のウェイトを占める割合の多い科であるため、こういった最新機器や情報を積極的に取り入れないといけません。最新情報では特に今回AIをテーマにした講演やシンポジウムが目立ちました。皆の関心が高く、関連するランチョンセミナーの整理券はすぐなくなり、立ち見も出るほどでした。AIは特に診断部門において直結しており、なかでも肺や脳を中心に開発が進んでおりdetectだけでなく鑑別や診断レポートの元となる文章も自動で作成される日もそう遠くないようです。海外だけでなく国内でも着々とAI開発が進んでおり、今のうちから共生可能な技術を身につけなくてはならないと感じた大会でした。

2018年2月24日土曜日

第44回北海道頭頸部腫瘍研究会

北海道がんセンター 2018/02/24
投稿者:青木友希

 2018年2月24日に北海道がんセンターで開催された第44回北海道頭頸部腫瘍研究会に参加しましたので、報告させていただきます。

 今回私は当院での喉頭癌の治療成績について発表する機会を頂きました。全部で89症例の比較・検討を行いましたが、これぐらいの症例数の解析を行うのは初めてだったため、中田先生をはじめとして、たくさんの先生方にご協力頂きました。この場を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 発表本番は会全体が和やかな雰囲気で進み、時間もやや押していたため、あっさりと終わりました。また、会場内に放射線治療医の先生があまりいらっしゃらなかったのもあり、突っ込んだ質問はなく、ほっと胸をなで下ろしました。
 
 他の方の発表としては、耳鼻科・歯科口腔外科領域の手術の話や強度変調陽子線治療についてなどがあり、大変勉強になりました。手術の話は実際の手術中の動画を流している先生が何人かいて、普段見ることがないためとても新鮮でした。


 この研究会は初めて参加しましたが、他領域の先生達のお話を聞くことはとても刺激になりました。また機会がありましたら積極的に参加していきたいと思います。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

2017年12月23日土曜日

日本超音波医学会第47回北海道地方会

北海道大学学術交流会館 2017/12/23
投稿者:廣川直樹

 昨年末2017年12月23日(土)に開催された日本超音波医学会北海道地方会で優秀演題賞をいただきました。

 超音波を用いた安全なCV穿刺ルートを目指した研究です。 Realtime Virtual Sonographyにより穿刺をして、CT画像との対比から安全な穿刺ルートとなる超音波画像を解析しました。研究結果の超音波所見を持っての穿刺では、深い穿刺でも安全である可能性が高いことを示しました。
 
 CV穿刺では、リアルタイム超音波ガイド下でさえ死に至る重篤な機械的合併症が未だ多く、医療事故の再発防止に向けた提言が日本医療安全調査機構の第1報として取り上げられたほどです。
 
 発表後の会場でも研究内容に対して好意的なお声がけをいただきましたが、学会最後の賞の授与式はもちろんのこと、演題賞のことさえ頭になかったため、賞状が送付されてきて初めて気づかされ、びっくりしたと同時に、チームや当科教室員の協力があっての賜物ですので、そのことに感謝の気持ちがわいてきました。ありがとうございました。この感謝の気持ちを持って、患者さまにこの研究結果を引き続き還元していきます。

 今回のことが、チームならびに当科の先生への研究に対する前向きな気持ちの鼓舞になったら幸いに思います。私も謙虚に研究を続けます。

2017年8月26日土曜日

第21回北海道緩和医療研究会

ホテル札幌芸文館 2017/08/26
投稿者:北川未央

 このたび機会を与えていただき、第21回北海道緩和医療研究会でのシンポジウム「骨転移への対応」で発表させていただきました。

 私に与えられたテーマは、骨転移における放射線治療の役割および注意点でした。骨転移による症状は患者のQOLを低下させることが知られています。症状出現時はオピオイド等の薬物療法での対症療法が不可欠ですが、同時にその原因となる病変への局所療法が骨転移治療における大きなポイントとなります。そこで放射線治療がクローズアップされているのです。

 今回、骨転移への緩和放射線治療の役割としては
  1. 疼痛緩和 
  2. 病的骨折予防 
  3. 脊髄圧迫による麻痺予防・改善
の3点に分けて発表しました。

 近年、単回照射や再照射でのIMRT使用が増えてきており、当院でも積極的に試行していますが、適応症例を考えながらおこなっていくべきと考えています。私自身、勉強中の身ではありますが、今回骨転移のevidenceや当院での治療経験についてまとめる機会をいただき、改めてより早期に治療効果の得られる骨転移診療を目指したいと思いました。

 私以外にも整形外科、リハビリテーション科、看護部門からの発表もありましたが、がん診療においては部門を隔てないチーム医療が重要と思います。可能であれば当院でも放射線治療科が緩和医療のチーム化に貢献できる日が来ればと考えています。

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