2019年4月11日木曜日

JRC2019②

パシフィコ横浜 2019/04/11-14
投稿者:坂田耕一  

 4月11日から14日に、横浜パシィフィコで開催された日本医学放射線学会総会に、参加してきました。

 日本医学放射線学会には、私のような放射線治療医の他に、放射線診断医が参加します。今年の日本医学放射線学会総会は、大変多くのAI(人工知能)のシンポジウムが、開催されていましたが、どの会場も添付の写真のように、超満員でした。今後の医療に、AI(人工知能)が応用され、私達医師の仕事も大きく変革されますが、まずは、AIの応用が画像診断への領域で考えられている背景のためと考えられます。どのAI(人工知能)のシンポジウムも超満員で、入場できない人が多数でした。私の専門である放射線治療の領域でも、AIの放射線治療計画への応用が期待され、私達の仕事の手助けをしてくれることを期待しています。

 また、放射線治療は、免疫チェックポイント阻害薬との併用で、照射している部位以外にも治療効果が及ぶことが期待されており(アブスコパル効果といいます)、この分野の今後の進展もとても楽しみです。

JRC2019①

パシフィコ横浜 2019/04/11-14
投稿者:染谷正則 

 今回は、自分の学会発表および講習会受講、JASTROの広報委員会活動、膵癌ガイドライン改訂委員会の活動などを兼ねて、3泊4日で横浜に行ってまいりました。

 自分の発表は「当院で腔内照射を施行した子宮頸癌の線量解析」という事で、2010~2015年にかけてRALS腔内照射を行った症例を遡及的に線量分布の解析を行い、通常のタンデム+オボイドでカバーしきれないサイズの大きな腫瘍に対しては、線量分布を改善する工夫が必要である事を報告しました。ポスターセッションでの発表でしたが、事前にCyposの方で3件、当日の発表でも座長からいくつかの質問を頂き、まだ全国でも画像誘導下小線源治療(IGBT)として組織内照射を併用・導入している施設は少なく、どのような症例に対して組織内照射を追加すべきか、当講座としても積極的に取り組まなければ行けない検討課題であると痛感しました。

 朝8時からの必須講習会参加と、その前のランチョンセミナーの整理券配布に備えて7時20分くらいには会場に行ったのですが、整理券を取るのに約15分、講習会の入場・退場に約10分かかり、ずいぶん並ぶ事が多い印象でした。放射線治療関係のシンポジウムも本会場・サテライト会場いずれも立ち見であり、途中の入退室が制限されているためか、サテライト会場では地面に座り込んで2時間の会議を聴講する姿も散見されました、、、

 夜は、膵癌ガイドライン改訂委員会の放射線治療部門のメンバーが集まって中華街でミーティングを行う「酔眼研究会」が行われました。おいしいフカヒレ料理を食べつつ、化学放射線療法の立ち位置についての熱い議論が行われました。

 朝から晩まで充実したイベントが続く3日間でしたが、今後の診療や研究のヒントを多く得た充実した学会でした。

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