2020年11月12日木曜日

放射線治療科教室説明会2020秋 学内ポスター

 眞船しか投稿していないけど、それでもめげないレジデントの眞船です。関連施設の市立札幌病院で研修させて頂き、もう4ヶ月近く経ちました。外来診療、病棟管理、治療計画の3つをこなしながら過ごしてきました。最近やっと、放射線治療の基本が分かってきたところでしたが、ここ1ヶ月は心臓放射線治療をめぐって海外との合同カンファレンスの準備に追われたり、地方会に向けてコロナによるがん診療への影響を調べたりと、外来と病棟でいっぱいっぱいな日々が続いていました。池田先生、中田先生、困ったときにいつも助けてくれて本当にありがとうございました。

 そんな中、市立札幌病院で稼働している2台の治療機器のうちの1台が、静かに退役されました。VARIAN製(現・SIEMENS)のClinac 600というCアーム型リニアック(線形加速器)で、17-18年もの間、がん患者さんたちを治療し続けてきました。最後の患者さんを治療した後、放射線治療室で働くスタッフの皆さんと記念撮影しました。その写真を元に、今年の勧誘ポスターを作成しました。


 テーマはCyberpunkと呼ばれる1980年代に流行したSF思想。映画『Blade Runner』(1982) に代表されるような未来的な世界観で、最近では『Cyberpunk 2077』や『Cloudpunk』といったゲームでも扱われています。

 放射線治療領域で "cyber" というと、古くからコバルトを用いた脳腫瘍用の治療機器の接頭語として使われてきました。どう文字るべきかかなり悩みましたし、別に "cyberpunk" そのものは誰の商標でもないので、そのままでもいいかと思いましたが、学生にも通じやすい方が良いだろうと考え、"cybermedic" としました。中田先生からは「格好良くしてよ。変なのやめてよ」というリクエストを頂きました。しかし、自己陶酔したような格好良さを描いては、いつもお世話になっている他科の先生方を若干イラッとさせてしまうことは想像に難くありません。やはりここは、

(なんかよくわからんけど、まーた凄いの作ってきたなアイツら…)

という感情に落ち着かせながら院内の治安を維持し、一方で学生が見入るようなポスターを目指す必要があります。また、放射線治療はコンピュータを操りながら行う医療ですので、cyberpunkな学生が興味を持ってくれれば本望この上ありません。

 今年は僕個人の都合で、IVRチームをテーマに扱ったポスターを作ることができませんでした。来年度はまた復活させる気でいますので、乞うご期待ください。

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