2020年7月23日木曜日

放射線治療科教室説明会2020夏 学内ポスター

 シニア・レジデントの眞船です。先日、夏の教室説明会向けのポスターの掲示が終わりました。説明会に参加して頂いた学生さん方には心より御礼申し上げます。

 当科を含め札幌医大病院の各教室説明会は、コロナの影響を考慮しZoomで行われました。大学病院に学生さんがほとんど居ない中、ポスター掲示する意義は薄いと分かっていましたが、こんな状況だからこそ、学内を活気づけたい思いで制作にあたりました。


 今年は自粛ムードで映画の話題もあまり聞こえて来ませんが、それでも2020年公開の大作と言ったらトップガンの続編でしょう。新作のパロディも考えてはみましたが、いまいちインスピレーションが思い浮かばず、悩んだ結果、一作目のあの構図でやってみることにしました。平成生まれ完全に無視したセンスですが、まあどうせ大学に居りませんので結果オーライです。

 作成は基本的にPhotoshopを使用し、ロゴに限ってはIllustratorで作図しています。モデルとなって頂いた先生方は大変お忙しく、実際には別々で撮影を行いました。完成形の詳細もあまりお伝えしなかったので、試し刷りをお披露目した際はとても苦笑いしておりました。(当たり前だ)

 教授には「なんでこんなの知ってるの?今の学生、誰も分からないでしょう」と当然のツッコミをされ、院内では一部の40-50代のオッサンを中心にウケている感じ。

 トップガンを知らない学生さんたちへ。このポスターから学べる雑学をいくつか。「がん(malignant tumor)」は悪性腫瘍の意でひらがな表記が正しく、「癌(cancer)」ではより狭義となり上皮性悪性腫瘍を指します。「ガン」と書いた場合は武器(gun)か鵞鳥でしょうか。さて、Top Gunとは1969年に米海軍で創設されたエリート・パイロット養成学校のことですが、同国にはこれを模してTop Knifeと名の付いた外傷外科学のバイブルが存在します。私も研修医時代に一部読んだことがありますが、とても歴史のある素晴らしい教科書です。それにも拘らず、本邦では脳外科医のドラマをトップナイフと題したため、世間では名医の代名詞の類と勘違いされており、言葉を安っぽく使われてしまった感じが否めません。しかし本来は、トップガンもトップナイフも「優秀な人材を育てる」という、教育的な意味合いが込められています。

 当科も一流のがん診療医を育てるトップがんであるべく、皆で日々精進して参りたいと思います。

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