2021年7月14日水曜日

放射線治療科教室説明会2021夏 学内ポスター

 お久しぶりです。札幌医大病院放射線治療科レジデントの眞船です。昨年度は関連施設の市立札幌病院で修行させて頂き、この春に再び大学病院に戻ってきました。大学病院も市立病院もまだまだコロナ患者治療の渦中にありますが、学生さんや見学生の姿もちらほら見かけるようになり、以前のような日常を徐々に取り戻しつつあります。

 さて、今年の教室説明会のポスターですが、レゴブロックを題材にして作ってみました。


各方面、特に放射線治療に携わる多くのスタッフから御好評頂きました。ありがとうございました。

 私事ですが、5歳になる元気いっぱいの姪っ子がおり、最近レゴブロックに夢中になり始めました。創造と破壊の相手をしていたところ、ふと、治療装置を作ってみたいと思いました。次第に、姪っ子よりもいい歳したおっさんが夢中になり、ブロックが詰まった段ボールに手を突っ込んでじゃらじゃらと部品集めする事態に。こうして完成した作品がこちら。


なかなか良い感じ。色々な回転パーツを使って3軸に動かせるだけでなく、CBCTも展開できるのが楽しい。今年のポスターはこれだ、と閃いたわけです。

 アイディアが浮かんだら吉日。睡眠時間を削って作業開始です。まずはLDD (Lego Digital Designer)というソフトウェアを使ってリニアックを設計します。回転部分がうまく動作するかいまいち自信を持てず、ざっくりとしたパーツリストを出力して、専門の通販サイトで部品の発注をします。各ブロックが袋に詰められて届くので、実際に組み立ててみながら微調整していきます。


LDDは使い勝手が良いソフトですが、既にアップデートが止まっており、描画機能が弱いという欠点があります。そこで設計データをStudio 2.0というソフトに読み込ませ、イメージショットを打ち出します。深層学習の練習用に組んだPCを用いて、GPU accelerationをガンガン使いながらレンダリングさせます。IMRT計算と一緒ですね。


おお、いいね。格好いい。しかし絵が綺麗すぎる余り、無機質的で現実味を感じにくい。せっかく手元に実物があるのに。レゴの良いところは、もっと身近な存在で、幼い頃に遊んだ懐かしさにあるはず。ここはレトロに写すべく、実物を撮影してみた方が良さそう。

 医師兼カメラマンである父親の助けを借ります。フルサイズ一眼とグリーンバックを用意し、ライティングを調整しながら撮影会です。


あとはPhotoshopで仕上げを行い、ポスターは完成です。いつもより若干の手間を要しましたが、一連の工程は大変おもしろいものでした。

 振り返ってみると、治療装置の模型を作ってみようという閃きが、実は放射線治療医としてとても意味深いものだと気付かされました。それは、各部品がどういう目的で作られ、なぜそのようなデザインになっているかを紐解く作業に他ならなかったのです。市立病院で研修していた際に治療装置の更新があり、解体や組立に立ち会った経験も生きたのだと思います。

 次回もまた、面白いポスターでこの放射線治療界隈を盛り上げていこうと思います。頑張ります。

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