2017年4月13日木曜日

JRC2017③

パシフィコ横浜 2017/04/13-16
投稿者:斎藤正人

2017年4月13日‐16日、パシフィコ横浜にて開催された第76回日本医学放射線学会に参加させていただきました。学術的講演もとより診断・治療に関わる最新の機器も拝見してきました。

 学術講演では、肝の診断領域からIVRに関連するRFAやTACEに関して聴講し、またシンポジウムにおいても肝癌に対するIVR治療のほか、外科治療や放射線治療、新たな分子標的治療薬など最新の知見を知ることができました。

 機器展示としては血管撮影装置およびエコーを中心に見て回りました。各社の画作りのこだわりを肌で感じ、新しい技術の高さに感嘆しておりました。HCC feeder検出するアプリケーションはトレンドなのか各社搭載されているものが多く、肝以外にも適応可能となる日も近いかもしれません。個人的に興味深かったのは息止め困難な患者でも描出良好な血管撮影技術や、1本のプローブで非常に広帯域の周波数をカバーできるエコープローブ、乳房へのautoscanをするエコー装置、また一般撮影装置におけるbone suppression技術などです。

 このような大規模な学会にて、自分の専門領域に関わらず、いろいろな分野のお話を聞きくことができ、臨床面・研究面ともに大変刺激になりました。患者様によりよい医療、最新の医療をお届けできるよう日々精進したいと思います。

JRC2017②

パシフィコ横浜 2017/04/13-16
投稿者:北川未央

  4/13-4/16でパシフィコ横浜で開催された第76回日本医学放射線学会に参加してまいりました。今回は最終日に行われる指導者講習会参加目的でした。例の如く家庭の事情もあるので4/15午後からの参加で、あまりセッションを拝見することができませんでしたが、やはり全国の放射線科医が一堂に会する学会ということもあり、診断・IVR・治療いずれの分野も多く発表がなされていました。

 4/15は当科の中田先生から機会を頂き、JCOG0403/1408合同会議に参加させていただくことができました。当科はJCOGの放射線治療部門の参加施設に認定されており、上記の肺癌定位放射線治療に関する臨床試験や、頭頸部癌、婦人科癌などの臨床試験に数多く参加しています。

 私は当科でのJCOG1408の登録進捗状況について発言機会を頂きました。肺癌定位放射線治療は手術と同等の治療成績を挙げられている論文も数多く、当科でも治療件数が増えてきておりますが、JCOG参加施設に認定されている基幹病院だけでなく他の関連施設でも近年実施されることが増えてきた現状があり、現状の臨床試験登録数に反映されていることを痛感しました。放射線治療が浸透し、とても喜ばしいことではあるのですが、臨床試験では現状の治療成績をより改善すべく線量増加など様々な試みを行う目的があります。当施設および関連施設へ臨床試験の重要性を今一度訴えていく必要があるのだと感じました。

 最終日4/16の指導者講習会では、新専門医制度について学びました。各科いろいろ議論はされているようですが、放射線科はやはり総合修練が可能な基幹病院で基本的に研修するのが望ましいと思いました。専門医取得は必ずしも義務ではありませんが、診療面の質担保には不可欠と考えます。

 今回の息子へのお土産はプラレールグッズでした。東京駅のプラレールショップは相変わらず混雑しており、一番疲れたひとときでした。

JRC2017①

パシフィコ横浜 2017/04/13-16
投稿者:坂田耕一

 2017年4月13日から、日本医学放射線線学会総会に出席しました。この学会は、毎年、パシフィコ横浜で開催されています。この学会に出席する楽しみの一つに、機器展示で、世界の多くのメーカーの最新の放射線医療に関係する機器を見学できることです。

 私は、最新の放射線治療計画ソフトを体験しましたが、IMRT(強度変調放射線治療)の治療計画で手間がかかる仮想ターゲット(ROI)の設定を自動的に行なうシステムが開発されており、とても感銘しました。まさに、現在喧伝されているAI(人工知能)の応用ですね。これからますます、私たち放射線治療医の仕事をAIがサポートしてくれる時代が来そうで楽しみです。

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