シニア・レジデントの眞船です。2019年11月21日から名古屋国際会議場で行われたJASTRO第32回学術大会学会に行ってきました。大学ではIVRのローテーション中でしたが、チームの先生方からの応援も頂き、お陰様でJASTROに初めて参加することができました。(諸先生方、ありがとうございました)
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名鉄の色は名古屋の色。 |
22日(金)早朝に札幌を発ち、学会2日目のランチョンセミナーに滑り込むつもりで名古屋入り。札幌は晴れていましたが、名古屋の天気は下り坂で今にも雨が降りそう。引っ張られるように気持ちも少しどんよりしていると、明るい朱色の名鉄が僕を出迎えてくれた。如何にも名古屋に来たな、という感じがしてきて、大変元気が出た。
会場に到着すると、既に意味不明な行列があちこちに生じていて、前売り券がああだこうだと騒いでいる。休日早朝のパチンコ行列かバーゲンセールと錯視してしまう。YouTubeでどこでも何でも観れる時代に、目の前でやっている希望の演題を気軽に拝聴できないとは一体。
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この外観で国際会議場と名乗る謎施設。ハリボテ感。 |
ランチョンセミナーは、イタリアのから来日されたNiccolò Levra先生のお話を聞くことに。内容はMR-Linacを用いた精密照射についてであったが、自己紹介の部分に気を取られて途中から話が頭に入ってこない。この方、イタリアのNegrar(ネグラール)から来られたようなのだが、この丁度2ヶ月前、なんと僕はまさにそのNegrarを自転車で走っていた(笑)。そんな偶然ってあんの!?
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ガルダ湖の湖畔で (2019年9月撮影) |
当方、根っからのグランツール好きであるが、今年の9月に夏休みを頂き、以前からの夢だったイタリア最高峰の山岳地帯、Dolomiti(ドロミーティ)へ出かけていました。ミーハーどもで溢れる水の都なんぞ目もくれずに反対方向の列車に飛び乗り、Verona(ヴェローナ)という中核都市で下車して進発した街が、まさにNegrar。そのままLago di Garda(ガルダ湖)に入り、徐々に北上しながら険しいイタリア北部を堪能していったのでした。
僕の感想はただ一つ。あんな美しい田舎にMR-Linacだと!? なんて贅沢な。ワタシ軽井沢デ放射線治療ヤテマス、イイデショ〜、と言われたような気分だ。しかもこんな複雑な気分で居るのは、恐らく、この会場で僕ひとりしかいない。芸術と愛で生きるお国柄には参る。嫉妬心しか残らなかった。
次はInternational Sessionを聞きに行った。色々な発表があり、一言でまとめるのは難しいが、最も魅力的なプレゼンテーションをしてくれたのは、MD Andersonから来日したChad Tang先生だった。質疑への回答も端的でとても分かりやすかった。発表後、たまたま廊下で会ったので少し立ち話してみたが、余談の中で同い年であるが判明し、最後は「お互い頑張ろうぜヨーメーンwww HAHAHA!」となって笑えた。そうですね、僕も頑張らねばいけません。
示説発表を見に行こうとしていると、なんと、以前当科でお仕事されていた征矢野先生に出くわす。懐かしすぎて泣ける。互いの近況を報告し合い、愚痴を少し、夢を少し。
肝心のポスターはどうだったのかというと、深層学習関係はかなり少なめ。しかしこれはこれで発表者と聴衆の距離が近く、普段はなかなか聞きにくい、地味な(技術的な)質問を投げかけられそう。フレームワークが上手く動いてくれない、画像変換が上手くいかない、等と立ち話。この世界を走り始めた自分にとって非常にありがたいアドバイスを多数頂き、大変参考になりました。
本日の学会はこれで終了。夜は当科と旭川医大で集まり、皆さんで一緒に飲みました。
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誰の発案か知らないが、名古屋のど真ん中で博多料理。 |